東京に帰ってきたぜ!!

東京に帰ってきました。
19日にも帰ってきたけど、その後すぐ神戸に行かなければ
ならなかったのでね。
思えば無茶なここ何日間だったけど、とても楽しかったです。
初日のバナナホールはトラブルもあったけれど(ギターの弦が3本切れる)
そういうのも含めて楽しめました。
ライブ後にPAの岩井さんの家に泊めてもらったのですが、
そこがどこか若草荘を思い出させる部屋で
そのせいかここ何日か若草荘の夢ばっか見ます。
これはまた住めってことかな。
でもあそこで僕のキャリアの中でもかなり重要な何曲かを書いてるから
また住んだらいい曲が書けるかもな。
とは思うものの過去は過去のものですからね。
振り返らないことが唯一の誠実さですよ。
私のような流浪な人間にとってはね。
うむむ。


「どインディー祭り」は本当に素晴らしいイベントでした。
僕はYUと共に司会だったけれど、全国から集まった彼らの演奏を見ているときは
純粋にお客さんの一人になったような気持ちで楽しめました。
すごい感動しました。
やっぱ売れてるだとか、有名だからとかはステージに立ったら
まったく無意味だということを全国から集まった彼らに
見せ付けられた気がします。
例えばこのイベントに有名なバンドが覆面で出演したとして、
彼らと同様に最高のステージを出来て、頭ひとつ抜けることは
難しかったと思うよ。
それくらいレベルが高かった。
こういうイベントこそ音楽関係者にみてもらいたいよ。
彼らはきっと「金になるかならないか」でしかライブを観なかったり
するんだろうな。もちろんすべての音楽関係者がそうだとは言わないよ。
でも、そういう人が多いのは事実だと思う。
僕はそういう人はかわいそうに思う。
こんな熱いものをぶつけてくる奴らの清々しいほどの
情熱を感じられないなんてさ。
畜生、僕も負けてられないな!!そう強く思ったイベントでした。


神戸のライブもとても楽しいものでした。
誰一人として面識のない楽屋にて一人
部屋の隅っこでひざを抱えていたら地元のバンドの子が
話しかけてくれて、その瞬間からとても楽しい一日になりました。
こんな負のオーラを醸し出してる不吉な男に話しかけるのは
勇気がいったと思いますが、嬉しかったです。
僕が逆の立場だったらぜってー声かけねー。
なんて心が優しい人たちなんだ、と感動しました。
そのおかげでライブも楽しくやれました。
神戸はまだ来るようになってから日が浅く、
これからじゃんじゃん行きたいな、って思う街です。
宿泊はマンガ喫茶でしました。
マンガ喫茶での宿泊も慣れたもんさ。
今は僕みたいな人を「ネットカフェ難民」っていうんだろ。
「難民」とはよく言ったものだ。まさにそれだな。
でも貧乏ミュージシャンにとってはオアシスのような場所だよ。
ネットカフェはさ。
これからは「ネットカフェ難民系ミュージシャン」として
売り出そうかな。
そういうジョークも大手が金かけて売り出せば
そこそこ通じてしまいそうな今の世の中が嫌です。
「売れたら勝ち、売れなきゃ負け」
この図式はそろそろやめにしないか?
そうやって人生を限定するのは
人生への冒涜でしかないぜ。
まあ、こんなこと言ったってね、現実は厳しいぜ。
綺麗な月夜ばかりじゃねーよ。
だが僕は僕のやれることを頑張ります。


とにかくとても楽しい3日間でした。