東京

Guilt Show

Guilt Show

約4日ぶりに東京に帰ってきました。
ツアーから帰って東京に戻るといつも決まって
ちょっぴりセンチな気分になります。


「出来る事ならこのままずっと旅に出ていたかったなあ」
と思うのです。
自分の住む街や部屋が嫌いなわけじゃないけど、
何処から沸いてくるんだろうなあ、
この「延々と何処までも遠くへ行き続けてみたい」
という思いは。
僕はよく夢にみるのだけれども、
ずーーーーっと遠くまで続いている長い長い道があってさ、
その先に何があるのかなんてこれぽっちも知らなくて
そんな道を時間のことも金のこともどこぞの誰かのことも
気にしないでひたすらにバイクで走ってみたいよ。


でも残念ながら地上には果てが必ずあるんだよな。


人の命も同じで、終わりがあるのだよ。


一生のうちに人が思い描く夢はきっと無限にあるけれど、
実際に叶えられる夢というのはほんの一握りにも満たないかもしれないね。


実際の人生は頭で思い描く人生より遥かに短い。
そして質素で平凡だ。


その事に気づき、しっかり受け止めた上で生活を営む人たちは偉大だ。


その事に気づき、それでも尚、夢を思い描き続ける人たちも偉大だ。



色んな街を歩いて、日々思う。
僕はそんな偉大な人たちをただ眺めるために生まれてきたのかもしれないな。
そして、それを記録できたらいい。
スケッチブックは譜割とメロディーだ。
それに言葉というインクを垂らしてゆく。


そういう風に歌を書けたら素敵だろうな。
今までは自分の心の描写をする事に固執してきたけれど、
時としてそれは独りよがりだし、投げやりでもあった。



いつかそよ風のように
すっと君の中に入り込める歌を書きたいんだよ。
ジャック・ナイフだってたまにはそう思うんだよ。


ウサギとか猫とかリスとか小鳥とかだって好きなんだよ。
小さいときはいつもノンタンとか読みながら寝てたよ。


でもデパートとか行って女性の下着売り場の前とか通っちゃうと
ドキドキしちゃうんだよ。
デパートの中にある、唐突に現れる下着売り場、
アレなんとかして欲しいよ。
たまたま通っただけなのに少し変態になったような気分になっちまうよ。


下着なんてただの布きれだよ。
でも嫌いじゃねえよ。
神秘だよ。宇宙だよ。
まったくやってられないよ。



ああ、また変な方向に話が進んでるよ。
本当に伝えたい事はなかなか伝えられねえなあ。



仕方がねえか。



人間だもの。(みつを)