S-A-G-A=佐賀は狂乱のパーティーだった

Now That's What I Call Quite Good

Now That's What I Call Quite Good

九州ツアー二日目にして最終日の佐賀は長崎のように雪に見舞われることは
なかったものの、とても寒い一日でした。
初めての土地、佐賀は僕が予想していたよりも遥かに
長閑なところでびっくり。
ライブハウスの近くにあるものはコンビニだけ。
リハが終わって暇な時間はひたすらコンビニで時間を潰しました。


そろそろイベントが始まる頃なので会場に戻るか、と
ライブハウスの扉をあけるとなにやらものすごい
ハードコアな演奏とものすごい金切り声が・・・。


1バンド目のニュートリエントというバンドの演奏でした。
彼等は佐賀の高校生で、さっき楽屋で挨拶したときは
とても高校生らしいはにかんだ純朴な感じな少年達だったのに、
ステージに上がるとまるでなにかに取り付かれたように
叫び、暴れ、転がりまわっていました。
「生き急ぐ」とはこういう姿のことをいうのだろうなあ
とまるでわかりやすく説明されたような気分。
そこでは彼等の青春の全てが叩きつけられていました。
その姿に最初は爆笑だった僕ですが、
徐々になんともいえぬ気分になり、
最後にボーカルの男の子が「@::−−おぴ@p@いytyryrてうえああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

と言葉にならない雄叫びをあげてステージから去った時には
何故かしりませんが感動していました。


それはもしかして、彼等の姿が高校生だった頃の自分をなんとなく
思い出させたからかもしれません。


あーーーオッサンになっていくのはせつねーっすな。


そんなわけで佐賀でのセッチュ−はとてもハードコアなはじまりなのでした。


その次のBABY&CIDERは彼等とはうって変わって落ち着いたステージ。
とてもやわらかい空気で会場を一気に和やかな雰囲気に変えました。
やっぱすごい!


ダブルオーテレサも衝動的なバンドではありますが、
それをあくまでエンターテイメントとしてお客さんを楽しませる
事ができるバンドで、やっぱりこの日も圧巻でした。


そしてキングブラザーズが最高のロックンロールとブルースを
会場にぶちまけ、お客さんを唖然とさせると
次はトリの僕の出番。


もう「何故僕がトリなのか?」というツッコミをしなくなった
僕がそこにいました。
普通に考えたらおかしいんですけどね。


でもこの日の僕は思いっきりブチきれてやりましたよ!
たぶん5曲くらいしかやってないけど
演奏時間は1時間!!
最後の曲「拝啓ロックンロール」の途中では先ほどの
高校生バンド、ニュートリエントの子にギターを託し、
二人で一瞬バンドを結成しました。
でも彼はギターを弾けず(そのときは気づかなかった)、
ひたすらギターをかきむしり、叫び続けるだけでした。
でもその姿が僕にはロックンロールそのものに見えた気がして、
とても楽しかったのです。


そしてこの日はなんと!アンコールまでありました。
本当のラスト「さらばディズニーランド」では
いい感じに温かい雰囲気になってライブは終了。

とても思い出に残る最高の夜でした!


楽屋に帰り、荷物を片しているとキンブラマーヤさんから
「おもろかったで〜」の一言をかけられ、とても嬉しかったのも
忘れられません。


打ち上げはライブハウス近くのラーメン屋でラーメン食いながら
先ほどの高校生バンド、ニュートリエントのベースのノブ君
の恋の相談に乗りました。
彼の恋の行方が気になりますが、うまくいったとしても、
いかなかったとしてもロックンロールがあるからきっと平気さ。


そういうことなんだよ。


そんなわけで短い九州での二日間はとても濃く、
楽しく過ぎていったのでした。