「栄光なき兵士たちに捧ぐ」セルフライナーノーツ2

昨日の続きです。


8,「TEENAGE DISTRACTION」


この曲はその他の楽曲が下手すれば重々しくなりがちになってしまうのを
和らげるために書き下ろしました。とてもライブを意識して書いた曲です。
こういったストレートなパンクの曲を書くのは高校生以来かもしれません。
僕のルーツが垣間見れる楽曲だと思います。
録音するときに極力上手に演奏しないように気をつけよう、というのが
メンバー間のキーワードでした。
僕はそうしなくてもギターの腕前の問題で最初から上手に演奏できませんが・・・。
この曲は横チンが大活躍です。途中リードボーカルもとってます。
横チンがボーカルをとる瞬間はまんまテルスターの曲みたいです。
その他沢山の友達が「oiコール」で参加してくれてます。
ライブでやるのが楽しみな一曲です。



9,「武蔵野ブレイクダウン」



武蔵野のジャックナイフと名乗る以上は武蔵野にちなんだ曲をアルバムに
入れないわけにはいきません。
この曲はアルバムの中でも最もポップな曲の一つです。
とにかくサウンドを80年代にする事に情熱を注ぎました。
80年代「風」ではなく「80年代」です。
徹底したおかげで異色の曲になったと思います。




10,「青の残響音」


アルバム唯一のバラードです。このアルバムは10曲目になるまで一切
スローな曲がありません。ここでようやく一息って感じです。
この曲はライブ盤にアコギとピアノのみのバージョンが入っていますが、
今回はガラッとアレンジを変えて打ち込みを導入してみました。
アダルトなギターを弾いてくれたのは321くん。
吉澤さんが作ってくれたリズムトラックにばっちりはまって
とても泣ける曲になったと思います。
真夜中に目を閉じながら聴いていただきたい一曲。



11,「拝啓ロックンロール」



「青の残響音」で心地よく微睡んでいるとこの曲のイントロで
叩き起こされると思います。
ソロになってからの僕のテーマソングです。
この曲の歌はマイクを手に持ってスタジオを真っ暗にして
一発で録ったのですが、歌い終わって気がついたらヘッドホンが破壊されていました。
レコーディングなのにも関わらず思わず白熱してしまった瞬間でした。
その甲斐あってアルバム中もっとも生々しい楽曲です。
とにかくすべての楽器が怒りもがき泣いています。
この曲がラジオでかかったりしたら面白いんだけどな。
怒濤のリズム隊の咆吼をご堪能あれ。
曲のクライマックスでは(板谷)祐さんの絶叫が聴けます!
今回の夢の競演の一つです。
すごいよ!



12,「滑走路」



この曲はバンジー時代からの僕の王道といった感じの曲です。
人生で一番書いたパターンの曲はこういったストレートなエイトビートの曲で
町田といえばこれだ!と古くから僕を知っている人もきっと満足してくれるでしょう。
僕自身もこういうタイプの曲は得意中の得意なので
とても楽しく録音できました。
とてもいい曲だと思います。



13,「オリオン座流星群


この曲をレコーディングするのは3回目です。
ライブ盤にも入っているから人によってはこれで4バージョン目かもしれません。
ですが、今回のが一番ドラマチックです。
曲のテンポも若干上がったのでポップになりました。
この曲は山南くんが健闘してくれています。
すばらしいベースです。
とにかくすべての楽器の演奏がいいです。
僕もこの曲に対する思い入れは半端じゃないので、今回も
素晴らしいテイクになって満足しています。
もしかしたら次のアルバムにもこっそり入っているかもしれません。
そのくらい好きな曲です。
町田直隆のアンセムとしてこれからもずっと歌い続けてゆく歌です。










・・・以上アルバムのセルフライナーノーツでした。
皆さんアルバムに興味を持ってくれましたでしょうか?
僕も早く皆さんに聴いて欲しくてうずうずしています!
12月26日をお楽しみに!