博多にいるぜ!

堕ちた天使

堕ちた天使

ハロー皆さん!!元気ですか!?
僕は今博多のカプセルホテルにいまーす。
周りはオッサンばっかでーす!!!
この建物の中じゃきっと僕が一番若者だと思いますよ。
いやあ、それでもこのカプセルホテルという場所はなんか
好きなんですよね。僕は。
基本的に社交性ゼロのオレッチは
やはり社会から遮断された空間のほうが落ち着くんだろうかね。
狭い箱の中は思いのほか居心地がいいぜ。
サウナもあるし、こうやってインターネットもできるしさ。


そうそう、僕は九州ツアー満喫してますよ!!
宮崎、鹿児島とライブを終えて、明日は長崎!
鹿児島ではちょっとした事件がありまして(詳しくは後日報告します)、
ちょっくら参ってしまいましたが、それでもやるんだよ。
やってやってやりまくれ!!俺!!!
俺歌う!!
君、笑う!!
犬、吠える!
猫、にゃーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
鳥、チュンチュン!!
象、パオーン!!




地球、ボガ−ン!!!!!!




あーーーー!!!!!!!



人間やめてーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!


まったく人間やってるとろくなことがないよ。











「いや、」
「そんなことはないぞ町田!!」


「誰だ!!?」

僕はその声のするほうに振り向いた。
そしてその瞬間僕の目の前には見知らぬロングコートに
ポークパイ・ハットを深めにかぶった男が立ちはだかっていた。


「お前は誰だ!!どうやってこの部屋に入ってきた!?」


「ふふふ・・・」
男は不気味に笑いながら胸ポケットからタバコを取り出し、
そっと火をつけ煙をゆっくりと吐き出しながら言った。


「町田、それは誤解だといっているのだよ」


その気障な声と、男の容姿の胡散臭さに腹が立った僕は
衝動的に(今となれば何故こんな行動に出たのか自分でもわからない)
その男の胸ぐらを掴み壁へと突き倒し、こう怒鳴りつけた。


「だからお前は誰なんだ!?そしてなんで俺の名前を知っている!?」


「おっと・・・まったく手荒い奴だ・・・。いいか?まずは落ち着くんだ。
それに俺は一気に二つの質問に答えられるように器用にはできちゃいないんだぜ」


男は僕の右手首をそっと掴み、そしてそれをとても優しく下に下ろすと
深くかぶったポークパイ・ハットのつばに手をかけ、それを僕の頭に被せた。


「この顔を見てもまだ誰だって聞くかい?なあボーイ・・・」



「ま、まさかあなたは・・・・・・!!!」



僕は目を疑った。



その顔はは確かによく見覚えのある顔だった。


「ふふふ・・・お前に会えて嬉しいよ、町田ボーイ・・・」



「なんでアナタがここに??一体どうして?」






つづく