町田にとってのPUNKの名盤10選(ロンドンパンク編)

Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols

Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols

Clash

Clash

Damned Damned Damned

Damned Damned Damned

Compact Snap

Compact Snap

No More Heroes

No More Heroes

Generation X

Generation X

Boys

Boys

Operators Manual: Best of

Operators Manual: Best of

Inflammable Material

Inflammable Material

999

999

Can't Stand The Rezillos: The (Almost) Complete Rezillos

Can't Stand The Rezillos: The (Almost) Complete Rezillos

今日は僕が影響された名盤達を紹介します。
僕はご存知の方もいるとは思いますが実は生粋のパンクキッズでありました。
上に載せたアルバムはパンク好きなら今更語るまでもない極上の名盤達です。
10選と書いておきながらいきなり11枚になっているのはご愛嬌という事で気にしないで下さい。
でもこの11枚は本当に最高の作品ですよ。
この他にもロンドンパンクにはB級からC級まで数えきれない程の名盤、良盤がありますが
とりあえず入門としては上記の11枚が僕にとっては最適だと思っています。



1番目のSEX PISTOLSはいわずもがな。すべての原点はここです。
2番目のTHE CLASHは僕にとっての洋楽人生ナンバーワン作品。ロックとはなにか?と問われれば
「このアルバムを聴けばわかるよ」と即答するでしょう。
3番目のDAMNEDは性急さと馬鹿馬鹿しさが最高にイカしています。パンクのビートとはグルーヴを拒絶する事。
録音もすごい。ひでえ音。だけど最高。言うまでもなし。
4番目THE JAMはパンクとはまたスタイリッシュであるという事を体現したバンド。
前記のDAMNEDがグルーヴを拒絶したビートを売りとしていたならばJAMはその真逆。
初期こそは性急さが魅力だったもののアルバムを追うごとにサウンドはグルーヴィーに。
最終的にはそのバンドのグルーヴに不満を持ったポールウェラーは解散後スタイルカウンシルを経て
ソロになった今も白人としてのブラックミュージックのグルーヴを追求し続けている。
己の道を求道し続ける事もまたパンク。そのサウンドの変化こそTHE JAMの魅力。
よってベスト盤をあえて推薦。
5番目のSTRANGLERSは漆黒の男臭さが魅力。サウンドも重圧、歌詞も硬派。
その迫力に沈黙して立ち尽くしてしまいそうな凄みがある。
しかし音楽性は実に多彩。いわゆるパンクロックらしくはない。
ポップではないが、フックはある。
一度ハマると抜け出せない魅力がある。ベースの音が凄い。キーボードが焦燥感を煽る。
野太い声。残響を排除したスネアの音。どれが欠けてもこの音楽にはなり得ない。
崖の上にはられたロープの上を歩くようなパンクロック。
6番目のGEBERATION Xはここで挙げたたどのバンドよりもポップで耳なじみが良い。
録音のクオリティーも高く、メジャー感漂う出来。
実際ボーカルのビリーアイドルはその後ヒットを連発するロックスターになる。
後の成功もうなずけるセンスをこのバンドからも感じる事が出来る。
ルックスもアイドル的だ。「KISS ME DEADLY」は珠玉の名パンクバラード。
この1曲があることがこのバンドを僕にとって特別なバンドに。
7番目のTHE BOYSは勢いとポップさが魅力。ビートルズビーチボーイズを高速で演奏したかのような趣。
過激さも派手さもないが、安定した演奏と安定した楽曲のクオリティーがそれを十分に補う。
思わず飛ばしてしまう曲がこのバンドにはない。一気にアルバムを聴き終える事が出来る。
それはすなわち実に完成度が高いという証。パンクの隠れた名バンド。
有名どころに何一つ引けを取る事がない。
8番目のBUZZCOCKSは一筋縄に行かない演奏とメロディーが最高。
数あるパンクバンドの中でも屈指のメロディーセンスを持つ。
天才としか言いようがない。不可能な筈のビートに不可能の筈のメロディーを乗せる。
そしてそれを最高のポップパンクナンバーにしてしまう。
ピートシェリーのとぼけた感じのボーカルが味を出す。
オリジナルアルバム(再結成後をのぞく)3枚はどれもはずし無し。均等のクオリティー
枚数を追うごとにキレの無くなりがちな当時のパンクバンドに於いて異例の事。
ただただ脱帽の才能。凄い。ここでは敢えてベスト盤を。
9番目のSTIFF LITTLE FINGERSは正確にはイギリスのバンドではなく、出身はアイルランド
それ故にイギリスのバンドとはまた違った迫力と、独特の哀愁を纏う。
今にも声をつぶしてしまいそうなシャウトに驚く。
ひどく切迫感がある。だけど楽曲はあくまでキャッチーだ。
このバンドも音楽的変化が魅力。枚数を追うごとにポップになって行く。
だけど勢いはそのまま。硬派で汗臭くどこか不器用に感じさせるところがいい。
CLASHが好きな人は好きになる可能性が高いと思う。
最高。
10番目の999はパンクバンドにしては実に器用に様々な楽曲を演奏する。
ちょっと細めの甲高い声は大凡パンクバンドには似つかわしくなく感じるが
楽曲演奏ともに完成度が高いため、それがかえってこのバンドの個性を際立たせているように思う。
がむしゃらさと破天荒な勢いこそパンクの本随だと思うが、このバンドからはそれはあまり感じない。
だけどまぎれも無く999はパンクバンドに思う。
不思議なバンド。
だけど曲はひたすらに良い。
ポップで巧妙。じわじわくるパンクロック。
11番目REZILLOSはパンクを過激でアナーキーな物だという尺度でとらえると
決してパンクバンドだとは言えないだろう。男女のツインボーカルという編成、
カラフルで少しオールディーズを意識したファッション、思わずツイストを踊りたくなるような
音楽性など非パンクな要素ばかりのバンドだけれども、
そんな事はまるで関係ない。
とにかく最高のバンドだ。
まさにポップパンク。音楽性のルーツは古き良きロックンロールやアメリカンポップスだと思うが
上手くパンクロックのビートにそれらの音楽を溶け込ませている。
どんな時に聴いても楽しい気持ちになれるし、ノレる。
大衆性に溢れている。もっと知られても良いバンド。






・・・とこんなかんじで今回は自分にとって最高にイカしたバンドとアルバムを紹介しました。
次回はまた違ったジャンルの名盤特集をしたいと思います。
お楽しみに!